日本語の再変換

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概要

日本語の再変換機能は、すでに確定された日本語の文字列の読みを推定し、その読みを元に再びかな漢字変換を行う機能です。

多くのWindowsアプリケーションでは、MFCなどのGUIライブラリを利用しているので、デフォルトで日本語の再変換機能が利用可能です。OpenOffice.orgでは、VCLと呼ばれるマルチプラットフォーム対応した独自のGUIライブラリを採用しているのですが、3.1よりも前のバージョンでは日本語の再変換に対応していませんでした。

このページでは、主にOpenOffice.orgにおける再変換機能の対応状況を知ることができます。残念ながら、この機能を有効にするにはVCLのコードの変更だけではなく、WriterやCalcなどといったアプリケーションごとのコードの変更が必要になります。現在、各アプリケーションごとでの対応については、いくつかのプロジェクトで平行して行われています。そのため、このページではそれらの作業状況も含めて、再変換機能の対応状況をまとめています。

開発状況

日本語の再変換は、現在のバージョンではOpenOffice.orgのいたるところで利用できるわけではありません。以下の表は、どこで再変換ができるのかをまとめてあります。また、再変換に未対応の場所があれば、下記の表に行を追加してください。

Area Issue # Target
VCLの変更 i72022, i94441 3.1
SVX (コード共有化のため) i100138 3.2
テキストボックス i72022 3.1
Writerの本文 i93924 3.1
Writerのノート i94374 3.1
マルチラインテキストボックス (issueを挙げる必要あり) (未対応)
Impress/Draw i100138 3.2
Calc (issueを挙げる必要あり) (未対応)
Vistaへの対応 i94762 3.1
古いバージョンのATOKへの対応 (issueを挙げる必要あり) (未対応)
長い文章を再変換する際に発生するバグの修正 i97850 3.2
Writerのノート(改修) i101419 3.2
Impressのアウトライン (issueを挙げる必要あり) (未対応)

ちなみに、この機能を追加したことによるUIの変更は一切ありません。

対応環境

Windows XP Windows Vista
MS-IME 2007 OK OK
MS-IME 2003 OK -
MS-IME 2002 OK -
ATOK 2009 OK -
ATOK 2008 OK -
ATOK 17 Failed -

参考

  • A message posted to sw@dev (英語) なぜ日本語の再変換が必要なのかと、GUIライブラリを再変換に対応させるための開発者向けの情報についての説明です
  • IMR_RECONVERTSTRING on MSDN

連絡先

再変換機能に不具合や要望があれば、以下までお問い合わせいただければ幸いです。

  • 担当: 日本語プロジェクト 中本崇志 (bluedwarf@openoffice.org)
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