User:Matuaki/VCL Testtool Windows

Template:Japanese VCL Testtoolの使い方（Windows版）

VCL Testtoolとは

VCL TesttoolとはOpenOffice.orgの品質確認テストをするためのプログラムです。

特徴としてはテストが自動化されていますので、テストの環境さえ正しくセットできれば、テスト中にテスターが拘束されることはありません。（Windows98 or Me でテストする場合は完全自動化できません） 環境の設定はダウンロード時間を含めずに30分から1時間です。

一方約12-3時間テスト環境となるPCを基本的に利用することができなくなります。（利用できないわけではありませんが、テスト結果に幾らか影響を及ぼすことがあり推奨されません）

日本語プロジェクトでは、VCL TestToolと、適切なVCL TestTool environmentを使ってOpenOffice.orgのリリース候補の品質保証を行っています。

用意するもの

• テスト環境として、テストしたいOSがインストールされているPC。もしくは仮想マシン。

• VCL TestTool environment。2.3.x用のスクリプトはこちらからダウンロードできます。

• VCL TestTool。こちらからダウンロードできます。Windows用は tt_680m50_windows.zip です。

• テスト対象となるOpenOffice.orgのインストールファイル

テスト環境を整える

既存の環境の保存（以前の環境を削除する）

OpenOffice.orgを既に使用している環境にインストールしてテストする場合は、

C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\OpenOffice.org2フォルダ

（XP or 2000 の場合C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\OpenOffice.org2）

（98 or Me の場合C:\WINDOWS\Application Data\OpenOffice.org2）

をリネームして保存しておきます。（例：OpenOffice.org2_old）

（これはテストをすることでいくつかの設定が変更されるため）

設定を保存する必要のない環境でテストをする場合は、上記のフォルダを削除します。

OpenOffice.orgの設定

1. テスト対象となるOpenOffice.orgをインストールします。（標準インストール）
2. インストール後一度起動して、クイック起動をOFFにします。
3. OpenOffice.orgを終了します。

Testtoolの配置

1. ダウンロードしたファイル tt_680m50_windows.zip を解凍します。
2. 解凍してできた testtool_windows_1.9 フォルダを 適当な場所に配置します。（ここではC:直下に配置するものとします）
3. C:\testtool_windows_1.9\testtool.exeを一度起動します。
4. testtoolを終了します。

testtool.iniの設定

1. C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming内

（XP or 2000 の場合C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data）

（98 or Me の場合C:\WINDOWS\Application Data）

にtesttool.iniが作られるので以下の部分を編集･追加します。

 [OOoProgramDir]
 
 Type=Path
 
 Current=C:\Program Files\OpenOffice.org 2.3
 
 All=C:\Program Files\OpenOffice.org 2.3

また以下をWindowsのバージョンにあわせて変更します。

 [GUI Platform]
 
 Current=501

注：各Windowsのバージョンごとの番号は以下のとおりです。

この番号はC:\qa\qatesttool\global\system\inc\sysinfo.incに記されています。

Windows 95	100
Windows 98	395
Windows NT	351 or 400
Windows 98SE	410
Windows ME	490
Windows 2000	500
Windows XP	501
Windows Vista	-

Vistaの場合はとりあえず501で行なうことができます。

VCL TestTool environmentの配置

qaフォルダの配置

1. ダウンロードしたqatesttool_ooo230.tgzを解凍します。
2. 解凍先に「qatesttool_ooo230」フォルダが作成されたならフォルダ名を「qatesttool」に変更します。
3. Cドライブの直下に「qa」フォルダを作成します。（C:\qaとなるようにする）
4. 「qatesttool」フォルダを「c:\qa」内に移動するフォルダの配置は右図のようになります。（この配置場所は任意ですので、別の場所におく必要のある方は以下を適宜読み替えてください）
5. もしC:\qa\qatesttool\errorlog\externフォルダに*.resファイルがあれば削除しておきます。

ooo_relesetests.batの変更

1. C:\qa\qatesttool\script\win32\ooo_relesetests.batを2箇所変更します。

 tool="C:\testtool_windows_1.9\testtool.exe"
 
 work="C:\qa"

Testtoolによるテストの実行

1. C:\qa\qatesttool\script\win32\ooo_relesetests.batを実行します。このテストが終了するまでに12-3時間かかります。（PCのスペックにはほとんど依存しません）

(注)OSがWindows98（おそらくMeも）の場合、バッチファイルが順番に実行されないため完全にautomaticになりません。ooo_relesetests.bat 内でリストアップされているスクリプトをTesttoolで読み込んで実行して行く必要があります。

テストの解析

Perlスクリプトを実行できる環境があれば、テスト結果をまとめることができます。

1. C:\qa\qatesttool\script\analyze内のmake_summary.plをC:\qa\qatesttool\errorlog\extern内にコピーします。
2. C:\qa\qatesttool\errorlog\extern内でperl make_summary.pl *.resと実行すると、結果が集計されて画面に表示されます。
3. perl make_summary.pl *.res > summary.txtとすると、C:\qa\qatesttool\errorlog\extern内に結果がsummary.txtとしてテキストで出力されます。

テストの報告

QAプロジェクトに C:\qa\qatesttool\errorlog\externフォルダをzipで圧縮したものと解析結果のテキスト(summary.txt)を提出すると、QA責任者がリリースするかどうかの判断材料とします。

summary.txtが作成できない場合は、C:\qa\qatesttool\errorlog\externフォルダをzipで圧縮したものだけでも十分です。