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(http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=marketing&msgNo=2595)
 
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として後に知られることになる標準的な文書ファイルフォーマットを使った無料のオフィススイートが、どんなブラウザよりも望ましい、パワフルで、変革の力を備えたものであることを示しました。私たちOpenOffice.org
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今日この自由を享受している人はおそらく1億人に達するでしょう。オフィススイートユーザーの20%以上がOpenOffice.orgを使っているという地域もあります。私たちはどうやってこれを達成したのでしょうか。広告やマーケティング活動に何10億ドルものお金をかけないで、どうやってできたのでしょか。それはコミュニティーの力に依るところが大きい。OpenOffie.org
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は自然に普及していきました。OpenOffice.org の評判はお金のかかる広告ではなく、口コミで広がったのです。
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はすべてのプラットフォーム上で動作し、100以上の言語をサポートしています。そして最も重要なのは、他のオフィススイートとの相互運用性に優れているということです。ODFを標準ファイルフォーマットとして使用しているということは、ベンダロックイン(特定企業への依存)がなくなるということです。官庁で使う人も家庭で使う人も自分に一番合ったものを自由に選ぶことができます。そんなに気に入っているわけでもないものを高い価格で押し付けられるような心配はもうありません。
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OpenOffice.org を選んだ人はひき続き OpenOffice.org を選び、今後10年でさらに多くの人が
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OpenOffice.org エコシステムの一部にもなっています。
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OpenOffice.org プロジェクトに貢献するコミュニティーが大きく、複雑になってきたので、またOpenOffice.orgに未来を見出し参加したいという人が増えてきたので、私たちは勢いづいています。それは自由の未来です。私たちは、オラクルや他の企業、そして数え切れない何千もの貢献者を含むコミュニティーとして、その未来に参加します。
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最初の10年で私たちは、私たちのビジョンと技術の力を証明し、考えうるあらゆる困難を乗り越えました。さて、これからの10年はどうなるでしょう。誰にもわかりません。でもこれだけは言えます。私たちはひきつづき
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OpenOffice.org というオフィススイートを作り、コミュニティーを大きくすることに全力で取り組んでいくということです。そして私たちは、世界の人々に、このような私たちの取り組みへの参加を呼びかけます。
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OpenOffice.org の誕生日おめでとうございます。
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Revision as of 15:45, 2 November 2010



原文:http://www.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=announce&msgNo=430

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みなさん、遅くなりましたが OpenOffice.org の誕生日おめでとうございます。

10年前、2000年10月13日、SunはオープンソースのライセンスのもとでStarOfficeのソースコードを公開しました。これが
OpenOffice.org です。そのソースコードはサイズも複雑さも驚異的。オフィス市場を圧倒的に独占している企業と競争することになったのです。こんな
OpenOffice.org は良く言って愚かもの、悪く言えば役立たずに与えるのに丁度いい、つまらないものと見られました。ブラウザのほうがよほど面白いと言われたのです。

しかし、私たち OpenOffice.org
プロジェクトのコミュニティーは、このような言われ方が間違いであることを示しました。私たちは、オープンスタンダード、特に
OpenDocument Format (ODF)
として後に知られることになる標準的な文書ファイルフォーマットを使った無料のオフィススイートが、どんなブラウザよりも望ましい、パワフルで、変革の力を備えたものであることを示しました。私たちOpenOffice.org
プロジェクトのコミュニティーが世界に与えたツールは、商業、科学、教育、政府などさまざまな分野で、すべての人の平等な参加を可能にしたのです。

私たちは協力・協働のツールを世界に与えました。人々は OpenOffice.org
で文書を作成します。その文書は作成した人の物であり、自分の物として持ち続けることができます。自分の使いたいように使えます。これが本当の自由です。

今日この自由を享受している人はおそらく1億人に達するでしょう。オフィススイートユーザーの20%以上がOpenOffice.orgを使っているという地域もあります。私たちはどうやってこれを達成したのでしょうか。広告やマーケティング活動に何10億ドルものお金をかけないで、どうやってできたのでしょか。それはコミュニティーの力に依るところが大きい。OpenOffie.org
は私たちコミュニティーが作るアプリケーションです。コミュニティーの拡大とともに OpenOffice.org
は自然に普及していきました。OpenOffice.org の評判はお金のかかる広告ではなく、口コミで広がったのです。

OpenOffice.org はプロフェッショナルの使用に耐える品質と性能を備えています。OpenOffice.org
はすべてのプラットフォーム上で動作し、100以上の言語をサポートしています。そして最も重要なのは、他のオフィススイートとの相互運用性に優れているということです。ODFを標準ファイルフォーマットとして使用しているということは、ベンダロックイン(特定企業への依存)がなくなるということです。官庁で使う人も家庭で使う人も自分に一番合ったものを自由に選ぶことができます。そんなに気に入っているわけでもないものを高い価格で押し付けられるような心配はもうありません。

OpenOffice.org を選んだ人はひき続き OpenOffice.org を選び、今後10年でさらに多くの人が
OpenOffice.org を選ぶと確信しています。今日 OpenOffice.org
が選ばれるのは、単にサイトから無料でダウンロードできるからだけでなく、プロフェッショナルの使用に耐える品質と柔軟性、そして安心できる一貫性を備えているからです。

この10年間、私たちは常に新しい機能やデザインを取り入れて、マイナーリリースとメジャーリリースを定期的に行ってきました。どんなユーザーの環境にも耐えるようすべてのリリースについて品質保証テストを行っています。この秋に
OpenOffice.org 3.3 をリリースする予定ですが、3.3
のベータ版はすでにリリースされており、コミュニティーでテストしているところです。今後のリリースにご期待ください。また今後のエクステンションにもご期待ください。

エクステンションによってアプリケーションができることに事実上限界がなくなりました。いろいろなライセンスのもとでコミュニティが毎日のようにエクステンションを作っています。このエクステンションが個人および企業のニーズに応えています。オラクルの他大小の企業が提供するサポート、サービス、トレーニングは、世界中で、数多くの言語で利用することができます。これらはすべて無償のコミュニティーサポートを補うものであり、成長し続ける大きな
OpenOffice.org エコシステムの一部にもなっています。

OpenOffice.org プロジェクトに貢献するコミュニティーが大きく、複雑になってきたので、またOpenOffice.orgに未来を見出し参加したいという人が増えてきたので、私たちは勢いづいています。それは自由の未来です。私たちは、オラクルや他の企業、そして数え切れない何千もの貢献者を含むコミュニティーとして、その未来に参加します。

最初の10年で私たちは、私たちのビジョンと技術の力を証明し、考えうるあらゆる困難を乗り越えました。さて、これからの10年はどうなるでしょう。誰にもわかりません。でもこれだけは言えます。私たちはひきつづき
OpenOffice.org というオフィススイートを作り、コミュニティーを大きくすることに全力で取り組んでいくということです。そして私たちは、世界の人々に、このような私たちの取り組みへの参加を呼びかけます。

OpenOffice.org の誕生日おめでとうございます。

OpenOffice.org プロジェクトを代表して

Louis Suarez-Potts
Community Development Manager
OpenOffice.org
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